芦屋東灘納税貯蓄組合連合会
全国納税貯蓄組合連合会優秀作品 

優しさと感謝のバトン

神戸市立御影中学校

浅井 真理恵

 「1050円になります。」
これは私が税金の存在を思い出す唯一の瞬間です。私はまだ消費税以外の税を払っていないので、税金について考えてみる機会が今までありませんでした。
私の今までの考え方、税金=消費税。しかし調べていくにつれて、私の考え方は大きく変わりました。
私は初めて知りました。私たちの周りにはたくさんの税金があることを。そしてそのおかげで私たちが気持ちよく生活できることを。
 私は中学生になり吹奏楽部に入りました。中学生活三年間フルートに打ち込んできました。でも私が吹いているフルートは自分のものではありません。学校のものです。
この楽器がどのようなお金で買われたかなど、考えたこともありませんでした。たった今まで。税金で買われていたのです。楽器だけではありません。楽譜も譜面台も、そして音楽室のクーラーさえも税金です。
私は驚きました。毎日、毎日使っていたのに、気付かなかったなんて。
 部活だけではなく学校も、図書館も、ごみ収集も、警察も・・・。全部、全部税金です。私たちの生活そのものが、税金だったのです。そんなにありがたいものなのに、当たり前すぎて気付いていませんでした。税金は必要だけれど当たり前に存在する空気のようだと感じました。
 日本は今「少子高齢化」という列車が、未来に向かってスピードを上げながら走っています。それを止められるのは税金です。しかし「高齢化」は悪いことばかりではないと思います。社会を支えてきた人が高齢者となって、老後も充実して生き生きとした生活ができるのですから。
その一人が私の祖父です。祖父は八十一歳という高齢ですが、毎日の生活が楽しそうで、うらやましくなります。時々体の調子が悪くなることもありますが、医療費を税金が負担してくれるので、安心して病院に行けます。普段の生活は年金を自由に使うことができます。
 しかし私が三十歳になる頃には、働き手二人で一人の高齢者を支えることになります。そうすれば高齢者は、今のような安定した生活ができるか分かりません。高齢者も働き手も子供も、皆が安心して暮らせる世の中が必要なのです。そんな環境を作るためにも、税金を役立ててほしいです。
 税金=優しさと感謝のバトン。これが私の新しい考え方です。
今まで働いてくれた高齢者から若い人に受け継いでいく。そんな優しさいっぱいのバトンなのです。そして若い人の高齢者への感謝の気持ちもこもっています。
 美しく豊かな日本、安全で安心して暮らせる日本。私はそんな日本が大好きです。この日本をこれからも税金でより良くしていってほしいと思います。私も大人になった時には税金を払い、堂々とバトンを受け継ぎたいと思います。
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